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『夜行』

森見登美彦の『夜行』再読しました。

 

私は『夜行』をこう読んだ!っていうキャンペーンが3月31日までやってたんですよ。

そのキャンペーンに応募するために再読しました。

 

読みやすくスラスラと読めるね。でも、ゾクゾクする物語。で、謎が多い。

こうやってキャンペーンに応募するつもりで読んでないと流して読んでしまうような謎が多かった印象。僕はちゃんと『夜行』を読めていたのだろうか?

 

以下応募した文章。

 

「世界はつねに夜なのよ」大橋君達のいた世界は夜の世界だった。中井さん、武田君、藤村さん、田辺さんは一度だけ朝の世界「曙光」の世界に足を踏み入れた。けれども、「曙光」は一度きりの朝。その一度だけで、また夜の世界「夜行」に帰ってきた。しかし長谷川さんは違った。彼女は「曙光」の世界に足を踏み入れ、そこに居続けた。「曙光」側の岸田さんと一緒に。「曙光」側の岸田さんと日本全国、いろいろな場所を旅した。数々の場所で朝を迎えた。一つとして同じ朝は無かった。「夜行」側の岸田さんは暗室の中で「曙光」側の自分を覗いていた。「曙光」側の自分が見た景色を基に京都から出ることなく連作「夜行」を完成させた。自分の隣にいた長谷川さんをその景色の中に描いて。そして、「曙光」側の岸田さんもまた、「夜行」側の岸田さんを覗いていた。「夜行」側の岸田さんが長い夜行の旅を終えた瞬間を。大橋君もまた「曙光」の世界に足を踏み入れ、「夜行」の世界に帰ってきた。
しかし、彼が見てきた「曙光」の世界は魔境に過ぎないのかもしれない。中井さん、武田君、藤村さんも田辺さんも魔境を見ただけで「曙光」の世界には行っていないかもしれない。なら長谷川さんは何ものだったんだろうか…。
最後に夜は明けたように思えたが、本当の夜は開けていない。「世界はつねに夜なのだから」

 

「世界はつねに夜なのだから」ってセリフめっちゃ好き。

森見さんに選んでもらえたらうれしいな。