『失はれる物語』

昨日、乙一さんの『失はれる物語』読み終わりました。

 

乙一は短編が凄いという話を友人から聞いていたので読みたかったのですが、今回カドフェスでげみさんのオリジナル新カバーで登場。さらには三秋さんという私の好きな作家さんがお勧めしていたから買って読み始めました。

 

噂通り乙さん一は凄かったです。

Calling You

失はれる物語

手を握る泥棒の物語

しあわせは子猫のかたち

ボクの賢いパンツくん

マリア指

ウソカノ

 

の八つの短編が入った一冊でした。

Calling Youは切ない話でした。すごく読みやすかった。好き。

 

失はれる物語は怖く、美しい話でした動かなくなって病院にあんなに長く放置されているなんて信じられないけど、妻への愛がとても美しかったです。大好き。

 

傷はどこかで見たことのあるような話でした。なにかの映画の予告で見たような…実写映画化したのかな?好き。

 

手を握る泥棒の話。愉快な話でした。ラストのシーンとか彼女のどや顔が凄く想像できて面白かったです。大好き。

 

しあわせは子猫のかたちは美しく羨ましい話でした。きれいな話で、最後にびっくりさせられました。大好き。

 

ボクの賢いパンツ君は成長の話でした。なんか笑える。

 

マリアの指はなんとも言えない話でした。読んでいた時の僕の精神状態があれだったからかもしれないですがなんかあんまりって感じでした。また読み返してみたいです。

犯人はビックリさせられたし、叙述トリックにまんまとハマってしまいました。

マリアの指が指輪まで這ってきたってとこは凄く好きでした。

 

ウソカノは僕が考えていたような妄想の女の子が現実にも影響を及ぼすような話でした。参考にして短編でもいいから完成させたいなと思いました。

 

この一冊を読んでいろんな物語に出会えてよかったです。

また乙一さんの本を読んでみたいです。でも、スニーカー文庫だったってことがビックリ。ラノベを馬鹿にしているわけでは無いけど、なんだかなぁって思ってしましました。

 

馬鹿にされてる気分?周りのことなんて気にせず、好きなの読めばいいのに。