『ティファニーで朝食を』

 

新潮のプレミアムカバーが水色一色で銀の文字でタイトルと作者、訳者名が書かれているだけでめちゃくちゃかっこよかったので買いました。

 

お洒落なタイトルの海外小説はこういうシンプルなカバーが良いよね。

日本の作品は角川のかまわぬ柄が似合うけどね。

 

一冊で『ティファニーで朝食を』だと思っていましたが中編小説で3本の短編が入っているんですね。

 

ティファニーで朝食を

花盛りの家

ダイアモンドのギタークリスマスの想いで

 

この4本が収録されてました。

 

ティファニーで朝食を

 ティファニーが宝石店とは知らず,おしゃれなカフェかなにかと勘違いしてた僕はなんて恥ずかしいんだろうw

海外小説らしく最初は読みづらく、同性愛や日本人への差別表現がけっこうあるんやなと感じましたが僕は別にそれらの反対者では無いのでそんなにむかつきませんでした。

 

綺麗な文章ってイメージの方が強かったです。ホーリー・ゴラトニーのような自由奔放な女性は良いですね。それに振り回される主人公も。

村上春樹のあとがきを読んでいると映画を見たことない僕は幸せ者だったんだなと感じました。現にオードリー・ヘプバーンのことなんてホーリーにイメージを重ねなかったのだから。

 

花盛りの家

 娼婦の家が花盛りの家を表現しているのだなと最初に思っていましたがぜんぜん違いましたw

この短編は無垢な初恋が可愛らしい感じでしたね。

老婆は怖かったけどw

 

ダイヤモンドのギター

 灰色の人生に一つの色がついて、その色が無くなってもその色の輝きが忘れられないようなそんな物語でした。彼じゃないとギターの調子が悪いってとこもそれを表現しているように感じました。

 

クリスマスの思い出

 50歳のおばあちゃんと7歳の少年が親友って呼び合うとが素敵だなって思いました。

無垢な心が引き裂かれるラストはなんとも切ないそんな気がしました。

 

そんなこんなで読み終わりました。なんだかお洒落な気分になった気がしますw

これからは海外小説も積極的に読んでいこうとおもいます!

 

あと、訳者あとがきを読んでいると村上春樹ってほんとにすごいんだなって感じました。今までノーベル賞取れない人でハルキストも気持ち悪いって馬鹿にしていましたけど見直さなくてはいけませんね。

 

村上春樹訳は読んだことあるけど村上春樹の本は一冊も読んだことが無いというw

海外小説と合わせて村上春樹の小説も読みたいと思います。