『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
SFの決定版と言われるディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』読み終わりました。
ようやくかーって感じですw
海外の小説は読み慣れていないせいか読むのにだいぶ時間がかかりました。
最初の方は面白くないなと思っていましたが読み進めていくにつれだんだんと面白くなっていきました。
1977年発行という40年前の作品ですが凄かったです。アンドロイドが人間らしく生きていたり、そんなアンドロイドに人間が惹かれたり、人間なのに自分自身が残虐な行為をしているのだと気が付き、自分はアンドロイドなのでは無いかと考えたり
よくあるSFのアンドロイドが人間を襲うような話では無く哲学的な内容でした。
4月に観た『ゴースト・イン・ザ・シェル』もこんな風なアンドロイドが自分は何者なのかと自問自答するシーンがありました。
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』というタイトルもかっこいいですよね。
ナカミチ曰く『サイコパス』にもこの本の名前が出てくるらしいので見てみたいですな
あと、『ブレードランナー』という名前で映画にもなっているそうなので映画の方も観てみたいです。
『ホルモー六景』
先日紹介した『鴨川ホルモー』が面白すぎてスピンオフ集の『ホルモー六景』をすぐ買って読みました。
タイトルの通り六つの景色が入った短編集でした。
第一景 鴨川(小)ホルモー
私が通っている京都産業大学の2人の女の子が主役のお話。
自分の通っている大学が取り上げられるとやっぱり嬉しいですね。
本編ではかませと化していた京都産業大学ですが裏ではこんな話があったなんて…(笑
第二景 ローマ風の休日
ローマの休日を観たことが無いのであんまりローマの休日感はわかりませんでしたが、六道珍皇寺の井戸が真実の口のオマージュであることを解説を読んだときに気が付いた時やっぱり万城目学は凄いなと思いました。
第三景 もっちゃん
これは読んでいくうちに梶井さんの『檸檬』をオマージュしているな。と早い段階で気が付きましたがまさか梶井さん本人の事をオマージュして書いているとは思いませんでした。これは『檸檬』を読んでいるか読んでいないかで楽しみ方が違ってくるお話ですね。面白かった。
第四景 同志社大学黄龍陣
「もっちゃん」のラストにあった第五勢力同志社大学がついに出てくるのか!と思っていたら、その同志社大学黄龍陣が出てくるまでのお話でした。「もっちゃん」のラストに続くお話を是非読みたいものですね。
第五景 丸の内サミット
このお話は京都を離れて東京でのお話。ホルモーは京都という不思議な場所だから出来たわけでは無く、実は東京でも行われていたという事が判明したお話。平将門の首塚は鳥肌が立ちました。あれはマジでやばいやつ…
第六景 長持の恋
ちょっと切ない恋のお話。個人的にやっぱりこういうお話が好き。美しいお話。高村君の彼女が出来たお話。
そんな六つの景色を描いた一冊。万城目さんもっとホルモー系の続き書いたらええのに(笑)もっと読みたいわ(笑)
『鴨川ホルモー』
万城目学の『鴨川ホルモー』読み終わりました。8年前くらいの結構古い本ですね。
なぜ、今になって読み始めたかと言うと昨日、葵祭がありました。
僕は葵祭で斎王代を担ぐとというアルバイトに参加させていただきました。
『鴨川ホルモー』は葵祭が出てくる本になっているのでちょうど楽しめるのではないかと思って読みました。
ホルモォォォォォォォ!!!!!!!!!!
と叫びたくなるような面白青春小説でした(笑)
少し森見登美彦に似てるような感じがありましたね。
京都×大学生×不思議な事=森見登美彦なんで解らんでもないですね。
『鴨川ホルモー』も似たような構図で描かれていますからね。
それにしてもホルモーなんてものを思いつくのが凄い。
モルモンじゃなくてホルモー(笑)
『オモチャ箱』
坂口安吾の『オモチャ箱』読みました。アプリ青空文庫の電子書籍版で読みました。
お金がいっぱいあるわけでは無いので、安吾みたいな昔の人の作品は青空文庫で読むことになりそうです。
電子書籍では、漫画は読んだことがありましたが、あまり本を読んだことは無いので新鮮な感じでした。
電子書籍は実物の本と比べて読みにくい感がありましたが、持ち運びが便利でどこでも読めるので非常に便利ですね。
『オモチャ箱』ですが、100ページ程度の短編で純文ですが読みやすかったです。
坂口安吾が作家の友人について語っていく。というスタンスで物語が進んで行きます。
最後の結末は読んでいく途中で気が付きましたが、面白かったです。