『ホルモー六景』
先日紹介した『鴨川ホルモー』が面白すぎてスピンオフ集の『ホルモー六景』をすぐ買って読みました。
タイトルの通り六つの景色が入った短編集でした。
第一景 鴨川(小)ホルモー
私が通っている京都産業大学の2人の女の子が主役のお話。
自分の通っている大学が取り上げられるとやっぱり嬉しいですね。
本編ではかませと化していた京都産業大学ですが裏ではこんな話があったなんて…(笑
第二景 ローマ風の休日
ローマの休日を観たことが無いのであんまりローマの休日感はわかりませんでしたが、六道珍皇寺の井戸が真実の口のオマージュであることを解説を読んだときに気が付いた時やっぱり万城目学は凄いなと思いました。
第三景 もっちゃん
これは読んでいくうちに梶井さんの『檸檬』をオマージュしているな。と早い段階で気が付きましたがまさか梶井さん本人の事をオマージュして書いているとは思いませんでした。これは『檸檬』を読んでいるか読んでいないかで楽しみ方が違ってくるお話ですね。面白かった。
第四景 同志社大学黄龍陣
「もっちゃん」のラストにあった第五勢力同志社大学がついに出てくるのか!と思っていたら、その同志社大学黄龍陣が出てくるまでのお話でした。「もっちゃん」のラストに続くお話を是非読みたいものですね。
第五景 丸の内サミット
このお話は京都を離れて東京でのお話。ホルモーは京都という不思議な場所だから出来たわけでは無く、実は東京でも行われていたという事が判明したお話。平将門の首塚は鳥肌が立ちました。あれはマジでやばいやつ…
第六景 長持の恋
ちょっと切ない恋のお話。個人的にやっぱりこういうお話が好き。美しいお話。高村君の彼女が出来たお話。
そんな六つの景色を描いた一冊。万城目さんもっとホルモー系の続き書いたらええのに(笑)もっと読みたいわ(笑)